株式会社 陶和の特許「飲料バッグ及びその製造方法」(特開2009-247752)を読む

特許明細書

株式会社 陶和の特許「飲料バッグ及びその製造方法」(特開2009-247752)を読みました。
この特許は、カップ内に紅茶、日本茶、ウーロン茶又はコーヒー等の飲料を抽出する際に用いられる飲料バッグ及びその製造方法に関して記載されたものです。

『特許翻訳者のための米国特許クレーム作成マニュアル』で請求項部分が題材にされていたので、その流れで最後まで読みました。


【発明の背景】
一般的なティーバッグは、抽出原料としての茶葉を内包した袋体を備え、この袋体は、透水性の不織布又は不織紙等からなるものである。また、袋体の上部には、吊り紐(下げ紐)の一端が取付られており、この吊り紐は、合成繊維からなるものである。更に、吊り紐の他端には、摘み片が取付られており、この摘み片は、紙からなるものである。
摘み片を手で持って袋体をカップ内に入れ、取っ手を手で持った状態又は紐の一部をカップの外側に垂らした状態で、カップ内にお湯を注ぐことにより、紅茶等をカップ内に抽出することができる。

【解決しようとする課題】
一般的なティーバッグにあっては、透水性の不織布又は不織紙等からなる袋体に、合成繊維からなる吊り紐が取付けられているため、ティーバッグの製造作業の煩雑化を招き、ティーバッグの生産性を飛躍的に向上させることが難しい。

【解決手段】
一般的なティーバッグの吊り紐に相当する前記吊り片を前記袋体に取付ける工程を省略し、前記飲料バッグの生産性を飛躍的に向上させることにより、新規な構成の飲料バッグ及びその製造方法を提供する。具体的には、メッシュ状の合成樹脂からなる一対の袋構成シートを重ね合わせた状態で、一対の袋構成シートの周縁部同士を熱圧着することによって構成された袋体と、一対の袋構成シートを繋ぐように一体形成されかつ中央部が折り曲げられた吊り片とを備えることにより、前記工程を省略する。

コメント