アボット・ラボラトリーズ社の特許「筋肉機能を維持し、改善する方法」(特表2016-517438)を読む

特許明細書

アボット・ラボラトリーズ社の特許「筋肉機能を維持し、改善する方法」(特表2016-517438)を読みました。
アボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)社は、医薬品・診断用製品・医療機器・栄養食品などの多様な製品の研究、開発、製造、販売およびサービスを幅広く手掛けている、米国の大手医薬品・ヘルスケアメーカーです。

この特許は、筋肉機能低下を抑制し、筋肉機能を改善する方法について記載されたものです。生体サンプルの解析には、ウエスタンブロット法が主に使われていました。これを機会に、他の代表的な分析法や染色法なども合わせてノートに整理しながら読み進めました。


【発明の背景】
移動性および日常生活における活動実施のためには、あるレベルの筋肉機能が必要である。筋肉機能が低下することにより、全般的虚弱、疲労、関節運動性の低下、運動低下、転倒脆弱性および機能状態の全般的低下を含む数多くの有害効果を人にもたらすことがある。
筋肉機能低下の要因や条件としては、老化、筋肉減少症、悪液質、床上安静、傷害またはスリップ転倒などに起因する不動状態、糖尿病、炎症、虚血再かん流傷害、間欠性跛行、末梢動脈障害疾患、慢性閉塞性肺疾患、鬱病および認知機能低下などが挙げられる。

【解決しようとする課題】
筋肉機能低下を抑制する方法および筋肉機能を改善する方法を提供する。

【解決手段】
筋肉機能低下の抑制および筋肉機能の改善を必要とする患者に、エピガロカテキン-3-ガレート(EGCg)(またはEGCg源)を(1)筋肉VEGFのレベルの増加、(2)筋肉血管系の増加、(3)筋肉血流の増加、(4)ミオスタチンレベルの減少、および(5)ミオスタチン活性の阻害のうちの少なくとも1つを達成するのに有効な量で投与する。この方法は、EGCgを栄養組成物の一部として投与することを含む。

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